ケムジョラ?
ある日、妻の動作が急に止まった。
しばらく、じっとして何かに耐えているようである。
また、持病の痛みが出たか、或いは私の何気ない
一言に傷ついたのか・・・。
「黙っていられないんですか!」と言う言葉が出るのか
「痛い!」と言う言葉が出るのか・・・。
緊張の時間が流れる・・・。
「う〜ん、私、何しに来たんだろう?」
「へっ!?」
「ここまで来て、何しに来たのか忘れちゃったぁ〜」
「そう言うときは、元の場所へ一度戻ると良いですよ」
怒られなかったことに安堵しながら、優しく言葉を懸けてあげます。
まぁ、妻に限らず、私もこんなことはしょっちゅうです。思い出せればよし、元の場所へ戻っても思い出せないことは何度でもあります。
仕方なく、別のことをしているうちにフト思い出すのですが、そこへいく途中でまた忘れてしまう。
これが、すぐ近くならまだしも、2階へ何度も上がる羽目になると辛いものがあります。おまけに2階は寒いし。
こんなにボケていても、きちんと社会生活をフツーに営んでいることが驚きではあるが、二人ともこんなくらいではメゲない。
しかも、近頃はろれつが回らない。
妻が、愛犬のヨークシャーテリアの洋介を猫可愛がりしながら「洋ちゃん、ケモジャラですね〜」なんて言ってます。
「何ですか? そのケモジャラというのは」
「・・・・・・・・・・」(返事なし)
返事が無いことで、いい間違いだとわかるオレ。
恐らく、「ケムクジャラ」と言いたかったのに違いない・・・・・間違いない!
ここで、私が「あっはっはっはっハァ〜、ケムジャラだって、毛むくじゃらのいい間違いだね!」などと言おうものなら血の雨が降ります。
まぁ、お互い言い間違いもするし、ろれつが回らないこともある。
それを、いちいち突っついたりかまったりするのは大人のやることではない。
それもダイブ大人の、もう大人と言うよりも大人の先に行ってしまったジジババのやることではない。
インド哲学を勉強しだしてから、オレも言うことが違ってきたかもしれない?
・・・・・
それは気のせいか?
気のせいだな・・・タブン。
こんな文を読んで書き込んでくれる、竜之介さん、ゴメン!
たまには、パスして良いですよ。
この次は、まともな分を書きます。書けっこないケド。
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