suijuan2005-09-07

音楽を聴くときには、いわゆる名盤と言われるものを聴かないと、お金と時間の無駄だと知ったのは、相当いい年に成ってからです。やはりそれ相当のプロが「良い」と太鼓判を押してくれるにはそれなりの理由があるのだと思うようになりました。
それからは、批評家の書いたものを読み比べ、大方の方がよいと言われるものだけを買うようになりました。

若い、人生経験の少ないときには、物事を深く理解することができません。いや、中には若くても私など足元にも及ばぬ理解をされる方が居られます。しかし、それはほんの一握りの特殊な例だと思います。多くの場合、自分の実体経験上から深い理解が得られるものであり、これは、実体験を伴わない情報から得られたものより深い理解になるのは言うまでもありません。

音楽を聴くときも、やはり数多くの演奏を聴くに越したことはないわけです。それも一流と言われる方の演奏を。幸いにして、私にはお金がない代わりに時間がありました。特にクラッシック音楽の場合、特殊なものを除いて値段の安いものが多いので、もっぱらクラシック音楽を聴いていました。

大体、お店で無量でくれる小冊子ですとか、雑誌の音楽欄を読んで購入する場合が多いのですが、今回の「千人の交響曲」もそう言う紹介記事で購入したものです。

千人とは言うものの、実際には600数十人らしいのですが、素晴らしいCDです。今、手元にCDについていた解説がないので、うろ覚えで申し上げると、録音にも非常に苦労をしたらしいです。リチャード・リーチ(テノール、マリア崇拝の博士)のピアニッシモで「神よ」と呼びかけるところから、600数十人による合唱まであるのですから、聴くほうもそれに合わせてボリュームを調整しないと聴きづらいのです。

確か、CBS/SONYが相当なお金と時間をかけて何度も録り直した、と書いてありましたから
製作には妥協を許さない相当な努力有ったのではないでしょうか。

このほか東芝EMIからもでてますので、聞き比べられると面白いと思います。

マーラー:交響曲第8番

マーラー:交響曲第8番