失敗かと思われたものが・・・

suijuan2008-01-29

災い転じて福と為す、とはよく言いますが
本当に何が幸いするかわからない。


去年の暮れに作った干し柿
木からとるのが遅かったため、中には一部
熟し始めたものもあった。
おまけにすぐには剥かず、1週間くらい放置
してしまった。
結局、剥き始めたときには、干し柿の原料と
して不適当な感じだった。
しかし、せっかくの柿を無駄にすることもた
めらわれ丁寧に剥いて干した。


今年は、どこのお宅の干し柿も例年並みの
仕上がりにはならなかったようで、歳を越し
てからも干してあるお宅さえあった。
聞いてみると、渋が抜け切らなかったり
色付きが悪かったりとのこと。


私のところも、渋が抜け切らなかったものが多かった。
ところが、今月の半ば頃から渋がきれいさっぱり抜けた。どれを食べても美味しい。
おまけに、熟し加減で干したの功を奏し(というか不幸中の幸いで)いつまでたっても柔らかい。


本来であれば、毎日々々干し柿を「揉む」のです。揉んでは、ある程度のところで夜間に降ろして藁の間にしまい、
また昼間干すという作業を繰り返す。
そうすると、きれいに「粉」を吹いた柔らかい干し柿が出来上がる・・・はずなのです。
だが、大概硬くなる。中には、差し歯や入れ歯では欠けてしまうのではないかと思うくらい硬いのさえある。
それはそれで美味しいのだが・・・。


どうせなら柔らかいほうが良い。
毎日「揉む」という作業が減り、それでも柔らかくて美味しいのであれば、その方が良いに決まってる。
何度も繰り返したかも知れないが、干し柿の上品な甘みは最高の美味しさだと思う。
同じ、ドライフルーツのどれにも負けない上品な甘みである。これを凍らせて夏場にシャキシャキと食べるのも良い。こうした手作りの干し柿をいただくのも、小さな幸せの一つですな。

もう少し、余分に作っておけば良かったと、ちょっと反省気味のワシなのでした。