奪われた小さな命

病院側が卵子を取り違えて、その結果妊娠中絶をした
話があった。


時々、的を得た発言をする内の奥さんが、ポツッと言った。
「子供が欲しくて妊娠したんでしょう・・・」
「せっかくできた子供を中絶しなくても・・・」


頭をガ〜ンと殴られたような気がした。
そうだ、取り違えが分かっているのであれば
たまたま、他の親の体で育ったと思えなかったのだろうか?
大事な命を奪わなくとも良かったのではないか?


なかなか妊娠することが難しかったから体外受精という手段を
選んだのだろう。初めての子供は大切だと言うし。
それで、もっと妊娠し難い体になったらどうするのだろう。

まあ、例えは悪いが、病院側も嘘も方便で善処できなかったのか?
育児室での取り違えと言うことだってよくあるようだし。


他人事ながら、小さな命が奪われたことがとても悲しかった。[rakuten:book:11357897:detail]