本当の豊かな暮らし

「小さな村の物語・イタリア」という番組がある。
http://www.bs4.jp/document/italy/index.html


冒頭と終いに流れる音楽も気持ちが良いし
三上博史の語り口調も良い気分を醸し出す。


この番組を見ていて、プラスチックや大量生産の
工業製品が出てこないことに気付く。


オリーブの実を摘んで入れるかごは、昔ながらの
バスケット。オリーブの実が痛まなくてよいのだとか。


まるで日本の江戸時代のようだ。
江戸時代は、完全リサイクル社会になっていたとかで
無駄なごみが出なかったらしい。


こういった社会においては、国民総生産高は低いだろう。
その代り、狭い地域で完結しているから、世界の経済動向
の変化を受けにくいかと思う。


この世は変化するものである。
あのトヨタまでが、生産工場を休む時代になった。
私たちも、もっと足元を見つめて地道に暮らす時代に
なったのだろう。


私が豊かな国だと思うのは、国民総生産の多い国でも、
軍事大国でも、少数の金持ちがいる国でもなく、地に
足がついた安定した日々の暮らしができ、豊かな心を
持った人がたくさんいる国である。