晋山結制
県内H寺様の「晋山結制」に随喜してまいりました。
晋山結制というと、ともすると首座法戦式に重きを置かれそうになりますが、やはり一番の感動を呼ぶのは、嗣承香(報恩香)を焚くところです。
本師に対して焚くお香ですが、感極まって思わず落涙される方が殆どです。今回の新命方丈様は結構高齢の方ですし、別の寺からの転住ですので、淡々と済まされるのかと思いました。しかし、感極まって声を詰まらせて居られました。
満堂の僧俗が感激する瞬間でした。
私は、諸事情によりまだ「晋山結制」を行っておりません。入寺式までです。名前は「晋山式」としましたが、登壇もしておりませんので、正式な晋山式とは言えません。
場所によっては晋山結制をして「大和尚」の位をとらなければ一人前ではないとして、檀家さんが一致協力して行うところもありますが、この辺ではそのようなことまでご存じない方のほうが多いのです。
何せ、もともと骨山の上に、伽藍の整備、仏像の修理を優先にして、自分のことは全て後回しにしている状態なので、晋山結制などは夢のまた夢になっております。また、2013年の開創400年で副住職に譲りたい気持ちがありますので、恐らく死ぬまで大和尚の位は取れないと思います。
別に、大和尚やその上の位が欲しいとも思いませんし、それほどの力量が無いことは自分自身が良く解っております。
できれば煩瑣な事象から離れて、趣味の時間に没頭するのが一番の夢です。
- 作者: 鏡島元隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/10/05
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る