「小説家を見つけたら」

うちのジェニファーが早くも咲いた「福寿草」を見つけました。
この間は、タンポポと見間違えて大騒ぎしただけに、今回は慎重に何度も確認したようです。


小説家を見つけたら」★★★★☆
http://www.eiga-portal.com/movie/findingforrester/01.shtml
を見ました。
主演のショーン・コネリーが原作に惚れ込んで作ったと言われる作品なので、導入部の緩慢な展開も我慢して見ましたが、成る程と思わせる映画でした。
こういう文学的作品は良いですね。決め所で心にグット来る言葉があります。


例えば、


「先立ったものの安らぎが、後に続くものの不安を鎮まらせることはない」
(先立ったものが安らいでいるとの勝手な思い込みが、自らを沈静させることはあるかもしれない)


「人が一番恐れるものを知っているか? 自分が理解できぬものだ。
 自分が理解できないと、勝手に判断する」
(私の場合には、自分の勝手な判断が真実を見誤らせる事が多いので、判断を停止してしまいますがね)


「死ぬもの生きるもの、それに理由なんかない。人生を(長く)生きればそ     れがわかる」(若いときには解らなかったことが、年を重ねるにしたがって初めてわかることは多い)


映画の翻訳ですから、省いたり意訳しすぎることもあるのだろうと思いますが、画面に合わせて見ていると心を動かされます。やはり、ショーン・コネリーだ!


ついでに「イン ハー シューズ」★★★★☆の感想も書いておきます。
これも前半は詰まりません。キャメロン・ディアスも寄る年波に負け始めているし。
しかし、後半、老人ホームみたいなところで、キャメロン・ディアスが目が悪くなった元教授に詩を読んであげるところがあります。
詩の朗読を通じて、教授の教育を受けながら彼女の役柄の朗読障害が治る感動的な場面です。ここで読まれたE,Eカミングスの詩がとても素晴らしかったので、早速アマゾンで調べて買ってしまいました。


E. E. Cummingsの"Selected Poems"とエリザベス・ビショップ詩集です。
暖かくなったら、外でワインでも飲みながら読みふけることにしましょう。
画像は道で見かけた「デブ猫」