人間味のある？タイマー？

20年使い続けたタイマーが壊れ、仕方なく買ってきた
このタイマーですが、まともに動いたためしが無い。

どのようにマトモに動かないかと言うと
①時間設定をしてスタートボタンを押しても時間の計測
　を始めない。
②ストップボタンを押しても、また設定した時間を計測
　し始める。

色々試してみると、慎重に正確にボタンを押すと「結構(3回に1回くらい）」正常に動く、適当に押した場合には「絶対に」二度押し状態になって正確な動作をしないことが解りました。

このタイマーがマトモに動かないために、何度お風呂のお湯を無駄に流したことか数え切れません。また、突然鳴り出すタイマーの音に何度驚かされたことか解らない。
何だか、反抗期の子供か、どこかの旋毛曲がりみたいです。まともに動かないのであれば、直ぐに交換すれば良いのですけれど、買ったのは300キロ以上はなれた場所なので、それだけで出かけるのも馬鹿らしいし、郵送しても却って郵送代が高くつくでしょう。

かと言って捨ててしまうのも勿体無いし、我慢して仕方なしに使い続けてきました。しかし、このタイマーもいよいよ古くなり、信頼性も低いことから、安くて新しいものを買おうと言うことになり、1,000円以下で買えるものを買ってきました。

私は、新しいものを買ったからと言って、直ぐに古いものを捨てるようなことはしません。
なんと言っても、ケチの上に「ど」が付く位の人間ですから、何かの時には使えるだろうと件の粗悪品タイマーもとって置きました。
ある日、犬の餌を作ったり、金魚の水槽の交換用の水をためたりしてタイマーがもう一つ必要になったので、札付きの粗悪品タイマーを出してきて使って見ました。

すると、どうでしょう。不思議なことに、一回でまともに動きました。
この一回きりであれば偶然で片付けられますが、その後たまに失敗はするものの殆ど正常に動きます。

ナゼ！？

まるで「今までのオレとは違うぜ！」とでも言うように、一回で正確に動作を始めます。
このままではイカン、何時までもマトモに仕事をしないのでは捨てられてしまうと危機感を持ったのでしょうか？
世の中に溢れかえるつむじ曲がりども、マトモに仕事をしない者どもがこの様に心を入れ替えて全うな人間になればよいなぁ〜と思う出来事でした。

西田幾多郎全集〈第2巻〉自覚に於ける直観と反省・意識の問題