本当のような嘘話

suijuan2007-08-08

まだまだ、リキを失った悲しみが癒えない二人ですが
私たちが悲しみに打ちひしがれていても
洋スケの口臭は変わらない。


ともすれば、失った悲しみのあまり悲嘆にくれている
時間が多くなるので、気を紛らわそうと嘘話を考えた。
口臭の酷い洋スケの通った後には草も生えない、と言
うもの。


この話をうちの笛木夕子に言ったら、なお悲しがった。


よほど悲しかったらしく、珍しく洋スケを連れて朝の
散歩に出かけても、そのことを考えていたらしい。
丁度のそのとき、頭の上からセミが落ちてきたとの事。


(アラ、やだ、洋ちゃんの口臭のせいかしら?)
と一瞬思ったそうである。


日増しに臭くなる(ような感じがする)洋介であった。